「司法試験対策をしたいが、どの通信講座を選んでいいか分からない」
「予備試験に向けて、効率よく勉強できる通信講座を知りたい」
司法試験・予備試験対策ができる通信講座は数多くあるので、どこに入会すべきか迷う人も多いでしょう。
無理なく合格するためにも、料金・サポート体制・合格実績でサービスを選ぶことが重要です。
よく調べずに申し込むと高額な費用をかけた割には学習効果を得られず、合格につながりません。
そこで今回は、司法試験・予備試験対策ができるおすすめの通信講座を紹介します。
勉強する上での注意点も解説するので、無駄なく試験対策ができるでしょう。
司法試験・予備試験合格を目指す方は、ぜひ最後までご覧ください。
出典:アガルート公式HP
司法試験・予備試験対策をするなら、オールインワンカリキュラムで最短合格を目指せるアガルートアカデミーの通信講座がおすすめです。
アガルートには、以下の特徴があります。
- 学習カウンセリングなど手厚いフォロー制度がある
- 論文式試験攻略のための講座が充実している
- 単科講座で効率よく苦手克服ができる
- 割引制度でリーズナブルに利用できる
オンラインの無料相談があるので、入会前の不安や悩みなどを解決しましょう。
分割払いやキャンペーンも行っているので、下記公式サイトをご確認ください。
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通信講座を利用するかまだ迷いがある方は、下記の記事をご覧ください。
おすすめの通信講座まとめはこちら!
司法試験・予備試験におすすめの通信講座
司法試験・予備試験におすすめの通信講座を、以下の一覧表にまとめました。
※タップで詳細ページにスクロールします。
講座名 | 基本料金目安 | サポート | キャンペーン情報&お祝い金制度 |
---|---|---|---|
アガルート | 7,150〜932,800円 | ・オンライン添削 ・質問制度 ・導入ガイダンス ・学習カウンセリングチューター ・ホームルーム ・論文マンスリーゼミ ・短答セルフチェックWebテスト | ・【2024・2025年試験対応】予備試験最短合格カリキュラム/614,768円 ※2023年12月13日まで通常の20%オフ ・【2025・2026年試験対応】予備試験最短合格カリキュラム/932,800円 |
資格スクエア | 55,000〜759,000円 | ・基礎問・論文過去問添削 ・合格者による学習支援 ・合格コンサルタントによる電話での学習支援 ・合格後の模試・対策講座実施 | ・予備試験講座 合格フルパッケージ/759,000円 ・予備試験講座(製本テキストなし)/719,400円 ※説明会参加者限定9.9万円 |
STUDYing | 29,700〜 138,000円 | ・学習Q&Aサービス ・学習レポート ・AIによる学習サポート | ・予備試験合格コース+学習Q&Aチケット10枚付/138,000円 ※キャンペーン価格127,000円(2023年5月31日まで) |
資格の学校TAC | 26,000〜739,000円 | ・個別相談制度 ・自習室の利用 | – |
伊藤塾 | 8,200〜1,399,600円 | ・マイページ質問制度 ・デジタル添削 | ・司法試験 入門講座 2年合格コース/1,298,800円 ※キャンペーン価格50,000円OFF(5月31日まで) |
辰巳法律研究所 | 13,000〜643,910円 | ・添削指導 ・オンライン学習懇談会 | – |
※表示価格はすべて税込です。
予算やライフスタイルと照らし合わせながら、チェックしましょう。
【アガルートアカデミー】単科からフルパッケージまでコースが豊富
出典:アガルート公式HP
メリット | ・自分に合った講座を選べる ・現役試験合格者の講師による充実したカリキュラム ・約100通の論文添削指導 ・司法試験合格者に聞ける質問制度 |
デメリット | ・価格がやや高い ・模試を実施していない |
アガルートアカデミーは単科からオールインワンカリキュラムまでコースが豊富で、目的やレベルに合った対策ができる通信講座です。
予備試験最短合格カリキュラムは合格に必要な知識・ノウハウをすべてカバーしているので、法律知識のない人でもスピード合格が目指せます。
また配点の大きい論文式試験や突破する必要のある短答式試験に特化した単科講座があるため、効率よく苦手を克服できるのも魅力です。
質問サポートや学習カウンセリングチューターなど、充実したフォロー制度を通して不安や疑問を解消しながら利用できます。
グループ割・他校乗換割引制度など多くの割引制度があるので、リーズナブルに利用できるでしょう。
基本料金目安 | 7,150〜932,800円※最大20%オフのセール実施中 |
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コース | 予備試験最短合格カリキュラム:予備試験合格から司法試験合格まで必要な知識を身につけられる 論文基礎力養成カリキュラム:論文式試験に対応するための知識を習得する 予備試験インプットカリキュラム:知識の習得・再構築を通して論文・短答を総合的に学習する 各種単科講座:分野別・法改正対策などを重点的に勉強できる |
教材 | 映像講義 テキスト 音声 デジタルブック(一部のみ) |
サポート | 導入ガイダンス ホームルーム 学習カウンセリングチューター オンライン添削 質問制度 論文マンスリーゼミ 短答セルフチェックWebテスト 個人別マネージメントオプション |
合格実績 | 636名(令和4年度) |
※表示価格はすべて税込です。
アガルートアカデミーがおすすめな人
・今まで法律に触れたことがない初学者
・丁寧な論文添削を受けたい方
・最短ルートで予備試験・司法試験合格を目指したい方
・充実したフォロー制度を受けたい方
アガルートが気になる方は、下位の記事もご覧ください。
アガルートの口コミ評判はこちら!
【資格スクエア】仲間と取り組むプログラムでモチベーションを維持可能
出典:資格スクエア公式HP
メリット | ・5人1組の仲間と取り組むプログラムでモチベーション維持 ・短答演習アプリによるスキマ時間の勉強が可能 ・業界最多205通の添削や月1回の学習進捗相談などの個別サポート |
デメリット | ・合格実績が非公開 ・1人でコツコツ勉強したい人にはやや不向き |
資格スクエアはチームで取り組む学習習慣化プログラムにより、モチベーションを維持しながら合格を目指せる通信講座です。
5人1組のチームを結成し切磋琢磨して学べる環境なので、非参加者の5倍以上という圧倒的な勉強時間を確保できます。
合格者の学習傾向に脳科学の要素を加えた最強カリキュラムのため、無駄なく勉強できるのもメリットです。
短答演習アプリ「短答攻略クエスト」を利用して、移動中などスキマ時間を活用して充実した対策ができます。
選択科目講座では全6科目の講義をそれぞれ試してから選べるため、希望にぴったり合うプログラムを受講できるでしょう。
基本料金目安 | 55,000〜759,000円 |
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コース | 合格フルパッケージ:基礎講義から短答・論文過去問講義まで合格に必要な知識を習得する 選択科目講座:選択科目を対策するための知識を養う講義や講師による添削を受けられる |
教材 | 映像講義 テキスト 学習アプリ 音声 |
サポート | 基礎問・論文過去問添削 合格者による学習支援 ワンクリック質問 学習進捗メール 合格後サポート |
合格実績 | 非公開 |
※表示価格はすべて税込です。
資格スクエアがおすすめな人
・充実した個別サポートを受けたい人
・勉強が継続できるか不安な人
・スキマ時間を有効活用して効率的に学習したい人
【STUDYing】フルパッケージでも15万以下で他通信講座よりも安い
出典:スタディング公式HP
メリット | ・業界最安値でコスパ良く試験対策できる ・スマホ・タブレット1つで勉強に取り組める ・合格お祝い金制度がある |
デメリット | ・質問や添削指導がない ・司法試験・予備試験初学者には向いていない |
STUDYingは基礎知識・短答・実務基礎科目・論文対策講座がオールインワンで15万以下のため、コスパよく試験対策できる通信講座です。
論文式試験対策では基本的な「書き方」から学べるので、確かな得点力を身につけられます。
映像講義やWEBテキストで学習し、スマホ1つで場所や時間に縛られずいつでも取り組めるのがメリットです。
AIを搭載したスコア予測や問題演習などを通して、無駄なく苦手を解消。
学習Q&Aサービスでは過去の質問・回答の閲覧もできるため、参考にしながら効率よく学べるでしょう。
基本料金目安 | 29,700〜 138,000円 |
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コース | 予備試験合格コース(基礎):法律基本科目の基礎知識を習得できる 予備試験合格コース(総合):基礎に加えて論文対策講座の基本フォーム編などが受けられる |
教材 | 映像講義 WEBテキスト 学習アプリ 音声 AIスコア予測・問題復習 |
サポート | 学習Q&Aサービス 学習レポート |
合格実績 | 非公開 |
※表示価格はすべて税込です。
STUDYingがおすすめな人
・受講料を抑えてコスパ良く試験合格を目指したい人
・スキマ時間を有効活用して学習したい人
・学習経験や受験経験がある人
公式サイト
https://studying.jp/
【資格の学校TAC】超速インプットにより短期間でレベルアップが可能
出典:資格のTAC公式HP
メリット | ・短期間でレベルアップできるカリキュラム ・全国22校舎の自習室を無料で利用可能 ・アプリや音声講義で効率良く勉強できる |
デメリット | ・住む場所によっては自習室に通えない ・合格実績が公表されていない |
資格の学校TACはポイントを凝縮した講義と充実した論文指導により、短期間でレベルアップできる通信講座です。
インプット系講義の一般的な時間数は300〜510時間ですが、資格の学校TACでは220時間で済むため合否を分ける論文試験対策に多くの時間を割けます。
全国22校舎の自習室を無料で使えるので、自宅では勉強に集中できない人にもおすすめです。
合格者スタッフが厳選した問題が掲載された「短答必修アプリ」を通して、スキマ時間で効率よく勉強できます。
月2回の個別相談では学習カウンセリングや答案指導を受けられるため、不安や疑問を解消しながら利用できるでしょう。
基本料金目安 | 26,000〜739,000円 |
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コース | 予備試験対策入門基礎コース:超速インプット講義と論文対策を受講できる 過去問対策/答練/選択科目対策:短答・論文など特定の分野を重点的に対策できる |
教材 | 映像講義 テキスト 学習アプリ 音声 |
サポート | 個別相談制度 自習室の利用 質問メール制度 |
合格実績 | 非公開 |
※表示価格はすべて税込です。
資格の学校TACがおすすめな人
・最短で合格を目指したい人
・自宅では勉強のやる気が出ない人
・仕事の合間や移動時間などスキマ時間で勉強したい人
【伊藤塾】膨大な合格者データから作られた講義・教材で効率よく対策可能
出典:伊藤塾公式HP
メリット | ・高い合格率と実績がある(合格者占有率88.8%) ・法律知識ゼロからでも合格できる充実したカリキュラム ・講義を4年間視聴できるため万が一合格できなかった場合も安心 |
デメリット | ・受講料が高額 |
伊藤塾は膨大な合格者データをもとに必要な量・質を考え抜かれた講義・教材で、効率よく勉強できる通信教材です。
高校生から社会人・法科大学院ルートまで、さまざまなカリキュラムが用意されているので自身のタイプに合った対策ができます。
予備試験合格後に司法試験受験対策のサポートを無料で受けられるため、リーズナブルに次のステップを目指せるのも嬉しいポイント。
基礎力確認や短答式過去問題の演習システムが充実しており、移動中などスキマ時間に学習できます。
対面・電話・オンラインの受講相談を利用可能で、契約前の不安や疑問を解消できるでしょう。
基本料金目安 | 8,200〜1,399,600円 |
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コース | 司法試験入門講座 合格プレミアムコース:法律知識ゼロから司法試験合格に必要な力を養う 司法試験入門講座 2年合格コース:予備試験や難関法科 大学院入試合格に向けた対策を行う |
教材 | 映像講義 テキスト 学習アプリ |
サポート | マイページ質問制度 デジタル添削 スケジューリング制度 カウンセリング制度 個別サポート制度 |
合格実績 | 766名(令和4年度) |
※表示価格はすべて税込です。
伊藤塾がおすすめな人
・受講料を気にせず実績のある通信講座を受講したい人
・基礎からじっくり学びたい初学者
・時間をかけてしっかり学びたい人
【辰巳法律研究所】課題やニーズに合ったピンポイントのコースを受講可能
出典:辰辰巳法律研究所公式HP
メリット | ・自分の課題やニーズに合わせてコースを選べる ・週1回社会人向けの論文対策がある ・講義の一部を無料で開放 |
デメリット | ・デジタルテキストが充実していない ・合格率や合格実績を公表されていない |
辰巳法律研究所は基礎集中講義などピンポイントのコースを提供しており、課題やニーズに合わせて学べる通信講座です。
講師は有名大学法学部卒業者や司法試験上位合格者などで構成されており、高品質な講義で効率よく学習できます。
直前の総合択一式試験や論文予想答練など模試が充実しているため、本番さならがらの練習ができるのもメリット。
週1回の社会人向け論文対策があるので、仕事で忙しい人でも両立しながら勉強できます。
講義の一部を無料で開放しており、入会前に自身に合うか試せるでしょう。
基本料金目安 | 13,000〜643,910円 |
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コース | 基礎集中講義:全9教科の基礎知識を276時間で習得する 論文過去問基礎答練:直近5年分の過去問と趣旨・規範ハンドブックで学習する |
教材 | 映像講義 テキスト |
サポート | 添削指導 オンライン学習懇談会 コース 料金(税込) 予備試験 答練ミニパック 98,800円 予備試験 短答答練(直近判例チェックテストつき) 30,200円 1年合格コース本科生 1,148,000円個別指導オプション |
合格実績 | 非公開 |
※表示価格はすべて税込です。
辰巳法律研究所がおすすめな人
・自分のニーズにピンポイントのコースを選びたい人
司法試験・予備試験の通信講座を選ぶポイント
司法試験・予備試験の通信講座を選ぶポイントは、以下の通りです。
入会してから「想像とは違った」と後悔しないためにも、チェックしましょう。
料金(費用)で選ぶ
無理なく利用するためにも、受講料金で選んでください。
講座名 | 基本料金目安 |
アガルート | 7,150〜932,800円 |
---|---|
資格スクエア | 55,000〜759,000円 |
STUDYing | 29,700〜 138,000円 |
資格の学校TAC | 26,000〜739,000円 |
伊藤塾 | 8,200〜1,399,600円 |
辰巳法律研究所 | 13,000〜643,910円 |
初心者がオールインワンカリキュラムで学ぶ場合の基本料金の相場は、700,000〜1,000,000円です。
個別指導などのオプションを利用するとさらに高額になるため、支払計画を含めて考える必要があります。
紹介割引や他校からの乗り換え割引など割引制度を設けている通信講座もあるので、賢く利用して費用を抑えましょう。
本記事で紹介している通信講座でサポート体制が充実しているのはSTUDYing。
STUDYingは、基礎知識・短答・実務基礎科目・論文対策講座のフルパッケージでも15万円以下と最もコスパが良い通信講座です。
少しでも料金を抑えたい人は、STUDYingがおすすめです。
公式サイト
https://studying.jp/
サポート体制で選ぶ
サポート体制の内容も、通信講座を選ぶ上で重要なポイントです。
質問制度や論文添削などのサポートがある場合は対応回数をチェックして、なるべく多い回数の通信講座を選ぶと苦手を減らせます。
相談会やカウンセリングを受けられるのであれば、どんな質問でも解決できるプロ講師が対応するサービスを選ぶのがおすすめです。
継続して勉強できるか不安な人は、スケジュール管理機能やチューターによる支援があると続けられるでしょう。
本記事で紹介している通信講座でサポート体制が充実しているのはアガルート。
アガルートは、受講生限定の質問サポートFacebookグループや学習カウンセリングチューターなど、充実したサポート体制が整っています。
アガルートなら続けられるか不安な人でも、安心して入会できるでしょう。
合格実績で選ぶ
総合的な質の高さを測るため、合格実績をチェックしましょう。
合格者数・合格率・前年比など通信講座によって実績を残す尺度が異なるので、参考程度に留めるのがおすすめです。
合格者の声が公式ホームページに掲載されている場合もあるため、自身と同じ課題を持つ人がどのように評価しているか確認すると入会後の姿をイメージできます。
合格実績や合格者の声と併せてSNSの口コミも一緒にチェックすれば、自身に合うか判断できるでしょう。
伊藤塾は、令和4年度に766名の合格者を輩出している通信講座です。
合格実績で選ぶなら、伊藤塾への入会を検討してみるのがおすすめです。
教材で選ぶ
学習効果に直結するため、教材の質やスタイルで選ぶも良いでしょう。
教材の一部を公開している通信講座もあり、言葉や図解などの表現・解説の充実度などを確認しておくと安心です。
頻出や重要ポイントがまとめられていると、効率よく勉強できます。
学習アプリや音声ダウンロードに対応している教材であれば、通勤・通学や就寝前などスキマ時間に取り組めるため勉強時間を増やせるでしょう。
資格スクエアは映像講義やテキストに加えて、「短答攻略クエスト」という短答演習アプリが用意されています。
移動中やスキマ時間を活用して勉強したい方には、資格スクエアがおすすめです。
予備試験の合格率・難易度は?
予備試験の受験者数は年々増え続け、2014年以降は1万名台で推移しています。
2022年の予備試験の受験者数は過去最大の16,145名で、合格率は3.63%でした。
法務省の資料から、合格者の内訳を職種別にまとめると、次のようになりました。
職業 | 2022年合格者数 |
公務員 | 30名 |
教職員 | 2名 |
会社員 | 45名 |
法律事務所事務員 | 7名 |
塾講師 | 3名 |
自営業 | 9名 |
その他 | 8名 |
法科大学院生 | 124名 |
法科大学院以外の大学院生 | 0名 |
大学生 | 196名 |
無職 | 48名 |
3.63%という合格率からも分かるように、予備試験の難易度は国家試験の中でも最難関に位置する資格と言えます。
予備試験に合格するために必要な勉強時間
一般的に、予備試験に合格するために必要な勉強時間は3,000~8,000時間、多くて10,000時間と言われています。
予備試験の学習時間の目安 | 3,000時間~8,000時間、多くて10,000時間 |
予備試験の学習期間の目安 | 3~10年 |
合格までに必要な勉強時間は、今までの学習経験や学習などによる個人差は大きく、どれくらい勉強すれば必ず合格するというものではありません。
上記の表のとおり、予備試験合格にはとても長い道のりを乗り越える必要があります。
予備試験の通信講座を利用すれば、その人に合った勉強法を導いてくれ、効率の良い勉強ができます。
効率良く勉強し、できるだけ早く予備試験に合格するためには、独学ではなく通信講座の利用がおすすめです。
予備試験の受験費用
予備試験と司法試験の受験費用は次のとおりです。
- 予備試験:17,500円
- 司法試験:28,000円
それぞれの受験料は、受験申込書に収入印紙(4枚以内)を消印を押さず貼り付けて支払います。
一部のネット記事では過去に実施されていた電子出願の方法や金額が出てくる場合もあります。
ただ、平成25年以降、法務省電子出願システムの廃止に伴い電子出願は廃止され、令和5年現在は郵送・収入印紙での支払いのみとなっています。
日程に余裕を持って出願手続きを行ってください。
司法試験・予備試験対策をする上での注意点
司法試験・予備試験対策をする上での注意点は、以下の通りです。
遠回りしないためにも、対策を始める前から注意点を意識しましょう。
早期に全教科を網羅する
司法試験・予備試験は出題範囲が非常に広いため、早期に全教科を網羅しましょう。
予備試験をクリアするには、司法試験と同じ8科目と法律実務基礎2科目の合計10科目をカバーする必要があります。
1つの教科に時間をかけすぎると試験までに出題範囲を勉強しきれず、論文試験対策に手が回らない可能性もあるため注意してください。
勉強を開始する前に合格者の体験を参考にして、自身に合う勉強法を探すのがおすすめです。
配点の大きい論文試験を徹底対策する
配点の大きい論文試験は合否を左右するので、徹底的に対策する必要があります。
論文試験は短答試験の約2ヶ月後ですが、記述式で難易度の高い論文試験を短期間で対策するのは困難なので短答試験と同時進行で対策に取り組んでください。
知識だけではなく法律文書で表現するスキルが問われるため、書き方を習得することが重要です。
文章を自力で添削するのは難しいので、通信講座などを活用してプロ講師から客観的なアドバイスをもらうのが1番の近道だと言えるでしょう。
独学での勉強は避ける
広大な出題範囲のカバー・モチベーション維持など、合格するための条件を独学でクリアするのは困難なので通信講座を活用しましょう。
法律知識のない初心者が独学で学ぶ場合、専門用語で書かれているテキストを自力で理解するのが難しいため膨大な時間を必要とします。
論文試験には知識・法律文書の書き方・応用力が必要となるため、専門的なノウハウを持った講師からの添削指導が不可欠です。
初心者向けのカリキュラムや弱点をピンポイントで克服できるコースが用意されている通信講座を活用すれば、最短ルートで合格を目指せるでしょう。
司法試験・予備試験の試験内容と日程
司法試験・予備試験の試験内容と日程は、以下の通りです。
試験直前で慌てないためにも、計画的に対策を行いましょう。
司法試験の試験内容と日程
司法試験の試験内容と日程を、以下の表にまとめました。
項目 | 期日 |
試験公告 | 2022年12月16日 |
---|---|
願書交付 | 3月10日~4月4日 |
願書受付 | 3月22日~4月4日 |
論文式試験 | 7月12日・13日・15日 |
短答式試験 | 7月16日 |
短答式試験成績発表 | 8月3日 |
最終合格発表 | 11月8日 |
短答式試験 内容 | 憲法・民法・刑法 |
論文式試験 内容 | 公法系科目(憲法・行政法)、民事系科目(民法・商法・民事訴訟法) 刑事系科目(刑法及・刑事訴訟法) 選択科目(倒産法、租税法、経済法知的財産法、労働法、環境法、国際関係法から1科目選択) |
司法試験は短答式・論文式の2種類に分かれて実施されており、受験資格を持っている人が挑戦できます。
司法士試験の受験資格
- 法科大学院課程の修了者
- 司法試験予備試験の合格者
- 法科大学院課程の在学及び法第4条第2項第1号に規定する学長の認定
短答式試験の科目は民法・憲法・刑法の3科目、論文式試験は公法系科目・民事系科目・刑事系科目・選択科目の4科目です。
試験の種類/科目 | 問題数 | 配点 | 試験時間 |
短答式/民法 | 30~38問 | 75点満点 | 75分 |
短答式/憲法 | 20~25問 | 50点満点 | 50分 |
短答式/刑法 | 20~25問 | 50点満点 | 50分 |
論文式/公法系科目 | 2問 | 200点満点 | 計240分 |
論文式/民事系科目 | 3問 | 300点満点 | 計360分 |
論文式/刑事系科目 | 2問 | 200点満点 | 計240分 |
論文式/選択科目 | 2問 | 100点満点 | 180分 |
短答式試験と論文式試験の配点比重は【1:8】で、以下の算式により計算されます。
算式 = 短答式試験の得点 + (論文式試験の得点 × 1400/800)
下記は過去5年の「短期式試験」「短期式試験と論文式試験」の、平均点と合格ラインです。
過去5年の短答式試験の合格者平均と合格ライン
試験年度 | 短答式合格者の平均点 | 合格ライン |
平成30年(2018年) | 128.1点 | 108点 |
令和元年(2019年) | 129.3点 | 108点 |
令和2年(2020年) | 118.1点 | 93点 |
令和3年(2021年) | 126.4点 | 99点 |
令和4年(2022年) | 123.3点 | 96点 |
過去5年の短答式試験と論文式試験を合わせた総合点の合格ライン
試験年度 | 総合点の平均点 | 総合点の合格ライン |
平成30年(2018年) | 790.17点 | 805点 |
令和元年(2019年) | 810.44点 | 810点 |
令和2年(2020年) | 807.56点 | 780点 |
令和3年(2021年) | 794.07点 | 755点 |
令和4年(2022年) | 802.22点 | 750点 |
上記の表のとおり短答式で合格するためには、最低でも6割以上の点数が必要です。
ただし合格ラインは毎年変動するため、最低でも7割以上の点数を目指すことが必要と言えるでしょう。
※短答式試験には足切り(最低)ライン(各科目の配点の4割)があり、1科目でも最低ラインを下回ると即不合格になる
短答式試験が最低合格ラインの100点程度だとすると、論文式試験で5割以上(700点以上)得点できれば合格点を超える可能性があります。
※論文式の最低ラインは、各教科満点の25%点で、1科目でも最低ラインを下回ると即不合格になる
受験場所は札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇市またはその周辺となるため、遠方に住む人は移動日や時間なども考慮しましょう。
予備試験の試験内容と日程
予備試験の試験内容と日程を、以下の表にまとめました。
項目 | 期日 |
試験公告 | 2022年12月16日 |
---|---|
願書交付 | 2023年2月20日〜 3月17日 |
願書受付 | 3月6日〜 3月17日 |
短答式試験実施 | 7月16日 |
短答式試験合格発表 | 8月3日 |
論文式試験実施 | 9月9日〜 9月10日 |
論文式試験合格発表 | 12月21日 |
口述試験実施 | 2024年1月20日〜 1月21日 |
最終合格発表 | 2月1日 |
短答式試験 内容 | 法律基本科目(憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法) 一般教養科目 |
論文式試験 内容 | 法律基本科目(憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法) 選択科目(倒産法・租税法・経済法・知的財産法・労働法・環境法・国際関係法のうち受験者のあらかじめ選択する1科目) 法律実務基礎科目(民事・刑事) |
口述試験 内容 | 法律実務基礎科目(民事・刑事) |
司法試験に設けられているような受験資格はないため、学歴や職歴に関係なく誰でも受験可能です。
予備試験は2023年7月・9月及び2024年1月に実施し、合計10科目を短答式・論文式・口述の3種類の試験で審査されます。
短答式試験はマークシート方式で、試験中に六法全書などの参照物を使用することは認められていません。
科目 | 問題数 | 配点 | 試験時間 |
民法 | 各科目ごとに 10~15問程度 | 90点満点 | 90分 |
商法 | |||
民事訴訟法 | |||
憲法 | 60点満点 | 60分 | |
行政法 | |||
刑法 | 60点満点 | 60分 | |
刑事訴訟法 | |||
一般教養 | 40題の中から20題選択 | 60点満点 | 90分 |
合格ラインは270点満点中160点~170点あたりになることが多く、約6割以上の正解率を目指すと短答式試験の合格が見えてくるでしょう
論文式試験は、2日間かけて実施される論述形式の試験になります。
科目 | 配点 | 試験時間 |
民法 | 150点満点 | 3科目で3時間20分 |
商法 | ||
民事訴訟法 | ||
憲法 | 100点満点 | 2科目で2時間20分 |
行政法 | ||
刑法 | 100点満点 | 2科目で2時間20分 |
刑事訴訟法 | ||
選択科目 | 50点満点 | 1時間1分 |
法律実務基礎(民事系) | 100点満点 | 2科目で3時間 |
法律実務基礎(刑事系) |
配点は全科目50点で合計500点満点となり、合格ラインは210点~255点あたりになることが多いです。
※参照:司法試験予備試験論文試験の結果
口述試験は、短答式試験と論文式試験に合格した人のみが受験できる試験です。
基本的に主査・副査と呼ばれる2人の面接官が出題してくる問題に対して、口頭で回答する試験になります。
口述試験の試験科目は、民事訴訟実務・刑事訴訟実務・法曹倫理です。
口述試験の合格率は毎年9割を超えており、論文式試験さえ突破できればほぼ確実に合格できるでしょう。
なお、予備試験の受験場所は、以下の通りとなっています。
短答式試験 | 札幌市・仙台市・東京都・名古屋市・大阪府・広島市・福岡市またはその周辺 |
---|---|
論文式試験 | 札幌市・福岡市、東京都・大阪市またはその周辺 |
口述試験 | 東京都またはその周辺 |
試験の種類によって開催地が異なるため、注意しましょう。
通信講座で司法試験・予備試験クリアを目指そう
国家試験の中でも最難関と言われる司法試験・予備試験ですが、レベルや目的に合った通信講座を選べば最短ルートで合格を目指せます。
初心者であればオールインワンカリキュラムで、相談や質問対応などサポート制度が充実しているサービスがおすすめです。
気になる通信講座があれば無料体験や相談を利用して、自身に合うかチェックしてみましょう。
今回の記事を参考に、司法試験・予備試験対策の通信講座を検討してみてください。