ワンダーラボが開発したシンクシンク(Think!Think!)という知育アプリは、「子供が楽しんでプレイしている」と人気の教材。
2020年4月から始まったワンダーボックスも、同じ開発元です。
従来の通信教材にはなかった新しい学習方法で、非常に注目されています。
どちらの教材もアプリを使用しており、対象年齢も4歳~10歳と同じような設定です。
では、ワンダーボックスとシンクシンクは一体どこが違うのでしょうか。
この記事では、以下のポイントに絞ってご紹介します。
- ワンダーボックスとシンクシンクの違い
- それぞれどのような家庭におすすめなのか
- シンクシンクからワンダーボックスに変更する時の注意点
ワンダーラボの教材を使ってみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
※記事内の金額は、すべて税込みで表記しています。
以下の記事では、ワンダーボックスの口コミに関して詳しく解説しています。
ワンダーボックスの口コミ評判はこちら!
ワンダーボックスとシンクシンクの違いは何?
2つの教材がどのように違うのか、ここでは6つのポイントを挙げて解説していきます。
①学習の目的
ワンダーボックスには、答えが決まっていない問題も出題されます。
問題を解く力だけでなく、自由な発想力や創造力、感性なども育てられるのがワンダーボックスの特徴です。
シンクシンクの問題には必ず答えがあるため、答えに向かって考えを巡らせることになります。
そのため、正解した時の達成感を得られると同時に、数理的な思考力を育てられるのがシンクシンクの特徴です。
②学べる分野
ワンダーボックスは「STEAM教育」を掲げています。
- 科学(Science)
- 技術(Technology)
- 工学(Engineering)
- 芸術(Art)
- 数学(Mathematics)
「STEAM」は上記の5領域を指しており、世界的に注目されている教育方針です。
学校などのカリキュラムでは学べないような問題にもチャレンジできます。
しかし、シンクシンクはこの中の数学だけに特化しているため、領域すべてを学ぶことはできません。
ワンダーボックスとシンクシンクの最も大きな違いは、この学習領域です。
③教材の内容
ワンダーボックスの教材は、アプリ・ワークブック・キットの3点です。
アプリは一部のキットと連動しており、例えば自分の作品をアプリでシェアしたり、他人の作品をチェックしたりすることが可能です。
そのため、デジタルに慣れると同時に、他の作品から新たな発想を得ることもできますよ。
一方、シンクシンクはスマホ・タブレットでできるアプリのみで、他に教材はありません。
ワークブックなどが無いため、物足りないと感じる方がいるかもしれません。
しかし、シンクシンクではアプリ内で全国・世界中のユーザーと競えるイベントが定期的に開催されています。
子供は「上位に入りたい!」と自ら特訓しようとするため、勉強への意欲を自然と高められますよ。
また、アプリで完結できるため、ワークブックやキットの管理は不要です。
ワンダーボックスとシンクシンクのアプリ内での違いは、以下の表をご参照ください。
ワンダーボックス | シンクシンク |
シンクシンクプラス
|
シンクトピア/プレミール
|
バベロンプラス
|
バベロン
塔は2つのみ。 |
アトラニアス
|
アトラニアス
左記と同じ内容。 (プレミアムコースのみ) |
大会なし | オリンピコ
|
実はシンクシンクには、始めたばかりの頃には明かされない謎の惑星があります。
公式サイトの説明によると「遊び尽くした最後に見つける幻の惑星」ということです。
これを子供に教えておけば、きっと日々のモチベーションにもつながるでしょう。
④価格
まずはワンダーボックスから、月々の価格を確認していきましょう。
ワンダーボックス
- 毎月払い:4,200円
- 半月払い:4,000円
- 年払い :3,700円
基本は4,200円ですが、まとめて支払うことで月々3,700円まで抑えられます。
きょうだいも受講する場合、2人目以降は月々1,850円と大変お得です。
それでは、シンクシンクもチェックしてみましょう。
シンクシンク
- フリーコース:無料
- スタンダードコース:300円
- プレミアムコース:980円
シンクシンクはプレミアムコースでも月々980円で済みます。
しかも、プレミアムコースはユーザー数を6人まで登録できるため、コスト面の心配は不要です。
価格だけでいえばシンクシンクに軍配が上がりますが、教材内容の違いを考えるとワンダーボックスも魅力的ですね。
むしろ、内容的にはワンダーボックスもコスパがいいと言っても過言ではありません。
ただし、数学的な思考だけを伸ばしたいならばシンクシンクで十分でしょう。
⑤時間の制限
「アプリだと遊びすぎてしまうのでは?」と不安になるかもしれませんが、どちらにもプレイ時間の制限があります。
ワンダーボックスは最も長くて60分の学習時間で、10分ごとに1分間の休憩が入るという優れた教材です。
60分以内であれば、保護者が自由に勉強時間を設定できます。
そのため、家庭のルールや生活リズムに合わせることも簡単です。
一方、シンクシンクには「1日10分」という制限があります。
時間をかけて学ぶというよりは、スキマ時間を利用した学習ですね。
加えて、1日3回(または1週間に21回)の回数制限もあることが難点です。
毎日プレイすることができない場合は「1週間に21回」へ設定変更して、土日などにまとめて行うことができる点はメリットですね。
⑥問題選択の自由度
ワンダーボックスには「シンクシンクプラス」という、シンクシンクとほぼ同じ教材があります。
異なるのは、シンクシンクの収録問題にルールが追加されて、レベルアップしているオリジナル問題がある点です。
ワンダーボックスで出題される形式は、以下をご覧ください。
- 7種類の日替わり問題(全20種類)
- 1問だけ自由に選択できる(全100種類)
一方、シンクシンクは全123種類の中から日替わりで出題され、その中から3つ選んで挑戦する形です。
そのため、ワンダーボックスからシンクシンクに切り替える場合、「好きな問題ができない!」と不便さを感じてしまう恐れがあります。
ワンダーボックスとシンクシンクはどちらがおすすめ?
ワンダーボックスとシンクシンクの主な違いを、改めて表にまとめました。
ワンダーボックス | シンクシンク | |
---|---|---|
価格 | 月々3,700~4,200円 | 無料~980円 |
教材内容 | アプリ、ワークブック、キット | アプリのみ |
学習分野 | STEAM教育の5領域 | M(数学)のみ |
出題形式 | 日替わり7問+自由選択1問(全8問) | ランダムで3問選択 |
時間制限 | 最長60分 | 1日3回(もしくは週に21回) |
これらを踏まえたうえで、それぞれどのような家庭におすすめなのかをお伝えします。
ワンダーボックスがおすすめの家庭
- シンクシンクからグレードアップしたい。
- 答えがない問題にも挑戦させて、自由な発想力を育てたい。
- プログラミングやアートにも触れ、創造力や感性を豊かにしたい。
- STEAM教育の5領域を、教材1つで完結させたい。
ワンダーボックスは、園や学校では学ぶことができない問題にも取り組むことになります。
そのため、思考力などはもちろんのこと、難しい問題にチャレンジする意欲を育むことも可能です。
現実とデジタルを組み合わせた学習ができる点も魅力的ですね。
強いてデメリット受講料金の高さがネックとなるため、基本的にはメイン教材として利用することをおすすめします。
シンクシンクがおすすめの家庭
- ワンダーラボに興味はあるけれど、価格は抑えたい。
- スキマ時間を活用した学習を取り入れたい。
- 他の教材と併用して、数学的な思考を伸ばしたい。
シンクシンクの大きな魅力は、価格も学習時間も手軽な点でしょう。
英会話やスポーツといった習い事をさせていると、教育のコストが大幅に増えてしまいますよね。
数学の分野しか学べないことがデメリットではありますが、とにかく価格を重視したい家庭には、こちらをおすすめします。
ワンダーボックスと比べて学習時間が非常に短いため、こちらはサブ教材として利用する方がよいでしょう。
ワンダーボックスとシンクシンクの注意点
同じワンダーラボの教材ですが、シンクシンクからワンダーボックスに変更したい場合は、以下の点にご注意ください。
シンクシンクからの引き継ぎはできない
これまでシンクシンクを利用したけれど、ワンダーボックスに変更したいという方もいらっしゃるでしょう。
ワンダーボックス内にもシンクシンクとほぼ同じ内容はありますが、シンクシンクからデータを引き継ぐことはできません。
シンクシンク内のデータ引き継ぎ設定は、あくまでも機種変更などを行う際に必要となるものです。
ワンダーボックスに入会したら、また1からやり直さなければならないことをお子さんに伝えておきましょう。
そのうえで、シンクシンクもしばらく継続するか、すぐに退会するかを決めてくださいね。
ワンダーボックスはアプリだけの使用は不可
ワンダーボックスのアプリは、アプリストアで配信されています。
そのため、アプリだけでも体験できるのではと勘違いされやすいです。
しかし、ワンダーボックスの公式サイトから体験版を申し込まないと、アプリを試すことはできません。
アプリをダウンロードすると、ログイン画面の右下部分に「体験版はこちら」と表示されます。
体験版専用のログイン画面になるため、申し込みを済ませてから、メールアドレスとパスコードを入力して始めてみましょう。
ワンダーボックスとシンクシンク、目的に合わせて選ぼう!
最後にもう一度、どちらにするか選ぶ際に、決め手となるポイントを簡単にまとめておきます。
ワンダーボックス
- 学習できる領域が広い
- アプリとワークブック・キットが連動
- 思考力、発想力、創造力、感性を育てられる
- 難易度が高めのオリジナル問題がある
- コストが高い
シンクシンク
- 月々の料金はプレミアムコースでも980円
- 数理的な思考力を伸ばせる
- 10分程度でサクッと学べる
- 世界中のユーザーと競い合える
- 数学以外の分野は学べない
- 出題数が少ない
繰り返しになりますが、シンクシンクはワンダーボックス内にもあるアプリです。
メインの教材を探している家庭は、可能な限りワンダーボックスにすることをおすすめします。
他の教材では学べないことを体験して、ぜひお子さんの才能を伸ばしてあげましょう。