教育カンパニーでは「学生時代に取っておくべき資格」をテーマに、アンケート調査を実施しました。
男女合わせて500人を対象にアンケートを実施し、以下の質問にご回答頂きました。
- 学生時代に取っておくべき資格を選択してください
- 上記の理由を記載してください
- 取得した資格は役に立っていますか?
- あなたが取得した資格の勉強方法を選択してください
- あなたが取得した資格の1日の勉強時間を選択してください
- 資格取得までにかかったおおよその累計勉強時間を選択してください
- 資格取得はいつから始めるべきですか?
- 不要だと思う資格を選択してください
- 上記の理由を記載してください
各質問に対する回答を詳しく紹介します。ぜひ最後までチェックしてみてください。
【アンケート調査概要】
今回実施したアンケート調査は、男性173人、女性327人の合計500人を対象に実施しました。
調査方法 | インターネットでの調査 |
アンケートの依頼先 | 株式会社クラウドワークス |
回答数 | 500名 |
調査対象 | 18歳~60歳の男女 |
調査期間 |
2023/4/21~2023/5/1 |
【質問①】学生時代に取っておくべきだった第一位は「普通自動車免許」39.5%
学生時代に取っておくべきだった | 人数 | 割合 |
TOEIC | 77名 | 15.50% |
簿記 | 79名 | 15.80% |
普通自動車免許 | 198名 | 39.50% |
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS) | 42名 | 8.40% |
FP技能検定(ファイナンシャルプランナー) | 25名 | 5.10% |
ITパスポート試験 | 17名 | 3.40% |
基本情報技術者試験 | 13名 | 2.50% |
秘書検定 | 29名 | 5.90% |
宅地建物取引士 | 20名 | 4.00% |
学生時代に取っておくべきだったと思う資格
- 1位:普通自動車免許
- 2位:簿記
- 3位:TOEIC
学生時代に取っておくべきだったと思う人が多い資格は、普通自動車免許でした。
39.5%(198名/500名)の人が普通自動車免許を取っておくべきだったと感じています。
次いで、簿記を取っておくべきだったと感じている人が15.8%(79名/500名)と多いです。
3位はTOEICで15.5%(77名/500名)でした。
普通自動車免許は運転する機会がなくても、身分証としても利用できるため、持っておくと便利だと思う人は多いのでしょう。
簿記やTOEICは、仕事をする上で必要となったり、仕事を進めやすくなったりするため、就職する前に取っておくと便利なようです。
また、就職する際に有利に働くこともあるため、取っておくとよいでしょう。
【質問②】理由は「取得のための時間を確保できるため」27.6%「仕事・生活に必要」26.6%で多い
理由 | 人数 | 割合 |
仕事の選択肢が広がる | 31名 | 6.20% |
取得のための時間を確保できるため | 138名 | 27.60% |
就職・転職・昇進に有利 | 88名 | 17.60% |
仕事・生活に必要 | 133名 | 26.60% |
仕事・生活に役立つ | 71名 | 14.20% |
その他 | 39名 | 7.80% |
学生時代に資格を取得しておいたほうがよいと思う理由
- 1位:取得のための時間を確保できるため
- 2位:仕事・生活に必要
- 3位:就職・転職・昇進に有利
学生時代に資格を取得しておいたほうがよいと思う理由としては、「取得のための時間を確保できるため」と答えた人が27.6%(138名/500名)と最も多かったです。
「仕事・生活に必要」と感じる人も、26.6%(133名/500名)と回答した人が多くいました。
自分で生活するようになって、資格が必要と感じるようになる前に、資格取得しておくとよいと感じる人が多いのでしょう。
また、自由な時間が多い学生の間に資格取得のために勉強をするとよいと感じる社会人は多いようです。
社会人になると、学生時代のように勉強時間を取ることができず、資格を取得したくても、なかなかできないことがあります。
就職や転職に有利になることも、学生のうちに資格を取得しておいたほうがよいと思う理由の一つです。
【質問③】取得した資格が「役に立っている」と答える人が82.0%と大多数を占める
取得した資格は役に立っていますか | 人数 | 割合 |
役に立っている | 410名 | 82.00% |
どちらとも思わない | 70名 | 14.00% |
役に立っていない | 20名 | 4.00% |
資格を取得したことで、役に立っていると感じている人は82.0%(410名/500名)でした。
8割以上の人が役に立っていると実感していることが分かります。
多くの人がどの資格であっても、資格取得によって何かしらの役に立っているようです。
資格が役に立っていると実感している人が多いことから、資格取得は仕事や生活をサポートするために必要になるということが分かります。
【質問④】資格の勉強方法は「参考書・問題集を購入」と答える人が39.4%とトップ
資格の勉強方法 | 人数 | 割合 |
参考書・問題集を購入 | 275名 | 39.40% |
通信講座・通信教育を利用する | 56名 | 8.00% |
YouTubeで学習 | 41名 | 5.90% |
専門の学校や予備校に通う | 249名 | 35.70% |
資格取得用のスマホアプリを利用する | 39名 | 5.60% |
Webで学習 | 36名 | 5.20% |
テレビなどで学習 | 2名 | 0.30% |
資格取得のための勉強方法
- 1位:参考書・問題集を購入
- 2位:専門の学校や予備校に通う
- 3位:通信講座・通信教育を利用する
資格取得のための勉強方法で最も多かったのは、「参考書・問題集を購入」でした。39.4%(275名/500名)の人が参考書・問題集を購入して勉強しています。
参考書や問題集は、簡単に購入でき、資格取得を思い立ったときから勉強を始められる手軽さがよいのかもしれません。
また、さまざまな参考書や問題集が販売されているため、自分に合ったものを選びやすいです。
そのため過半数の人が参考書や問題集を使って勉強しているのでしょう。
次いで「専門の学校や予備校に通う」人が多かったです。35.7%(249名/500名)の人は、専門の学校や予備校に通い、本格的に勉強を進めていました。学校に通うと、一から勉強をする場合でも、基礎からしっかり教えてもらえます。
自分で勉強を進めることが苦手な人でも、学校のペースで勉強を進められるため、効率よく資格取得に向けて勉強が可能です。
3位は「通信講座・通信教育を利用する」で8.0%(56名/500名)でした。学校に通うことが難しくても、学校に通うことなく本格的に学べる環境を整えていたことが分かります。
【質問⑤】33.2%と多くの人が「30~60分の勉強時間」と回答
一日の勉強時間 | 人数 | 割合 |
0分 | 9 | 1.80% |
~15分 | 47 | 9.40% |
15~30分 | 73 | 14.60% |
30~60分 | 166 | 33.20% |
60~120分 | 139 | 27.80% |
120~180分 | 37 | 7.40% |
180分以上 | 29 | 5.80% |
1日の勉強時間
- 1位:30~60分
- 2位:60~120分
- 3位:15~30分
資格を取るために勉強した時間を質問しました。一日の勉強時間は、30~60分と答えた人が33.2%(166名/500名)と最も多かったです。
30~60分なら、忙しい人でも時間を取りやすいのかもしれません。
お昼休みなど、休憩時間を利用して毎日勉強しても、1日30~60分の勉強時間は確保できるでしょう。
次に60~120分の人が27.8%(139名/500名)、15~30分の人が14.6%(73名/50名)という結果になりました。
約1/3の人は、毎日30~60分資格の勉強をしていたということが分かります。
資格取得の勉強に1日120分以上時間を割いている人は、約1割と少ないです。
勉強時間を確保したくても、なかなか勉強時間を割くことは難しいかもしれません。
少しの時間でも毎日コツコツと勉強することが大切です。
【質問⑥】資格取得までにかかった時間は「50~100時間」と回答する人がトップ
資格取得までにかかった時間 | 人数 | 割合 |
~50時間 | 128名 | 25.60% |
50~100時間 | 161名 | 32.20% |
100~200時間 | 82名 | 16.40% |
200~300時間 | 63名 | 12.60% |
300~500時間 | 31名 | 6.20% |
500~1,000時間 | 18名 | 3.60% |
1,000時間~ | 17名 | 3.40% |
資格取得までにかかった時間
- 1位:50~100時間
- 2位:~50時間
- 3位:100~200時間
資格取得までにかかった時間は「50~100時間」と答えた人が32.2%(161名/500名)と最も多かったです。次に多かったのは、「~50時間」と答えた人(25.6%)でした。
資格を取得するには、50時間ほどかかると思っておいたほうがよいでしょう。
一日30分勉強するなら、100日間毎日勉強をしなければ50時間にはなりません。
多くの人が毎日少しずつ勉強を重ねていることが分かります。
コツコツと勉強することが、資格取得の近道となるということでしょう。
【質問⑦】大多数の人が「資格取得の勉強は高校生から始めるべき」と早めを推奨
資格取得の勉強を始めるべき時期 | 人数 | 割合 |
高校生 | 200名 | 40.00% |
大学1年生 | 171名 | 34.20% |
大学2年生 | 60名 | 12.00% |
大学3年生 | 41名 | 8.20% |
大学4年生 | 13名 | 2.60% |
社会人1年目 | 6名 | 1.20% |
社会人2年目 | 2名 | 0.40% |
社会人3~5年目 | 1名 | 0.20% |
社会人5年目~ | 6名 | 1.20% |
資格取得の勉強を始めるべき時期
- 1位:高校生
- 2位:大学1年生
- 3位:大学2年生
資格取得の勉強を始めるべき時期の1位は、高校生でした。40.0%(200名/500名)の人が高校生と答え、早めに勉強を始めるべきと感じる人が多かったです。
大学1年生は、高校生ほどではありませんが、自由な時間が多いため、資格取得の勉強を始めるべきだと思うことが多いようです。
高校生の時点で資格取得を考えている人は少ないですが、大人になってみると、「高校生のときに取得しておけばよかった」と後悔をする人は多いのかもしれません。
資格を取得するなら、早いうちにしたほうがよい考える人は多いという結果となっています。
【質問⑧】社会人が不要だと思う資格の第一位は「秘書検定」
不要だと思う資格 | 人数 | 割合 |
TOEIC | 45名 | 9.00% |
簿記 | 43名 | 8.60% |
普通自動車免許 | 8名 | 1.60% |
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS) | 37名 | 7.40% |
FP技能検定(ファイナンシャルプランナー) | 24名 | 4.80% |
ITパスポート試験 | 43名 | 8.60% |
基本情報技術者試験 | 23名 | 4.60% |
秘書検定 | 171名 | 34.20% |
宅地建物取引士 | 106名 | 21.20% |
社会人が不要だと思う資格
- 1位:秘書検定
- 2位:宅建建物取引士
- 3位:宅建建築物取引士
社会人が不要だと思う資格として34.2%(171名/500名)の人が挙げた資格は「秘書検定」でした。
秘書検定では、ビジネスシーンで役立つマナーなどを問われる問題が出されます。
社会人として必要な一般常識を習得することに役立つと感じる人がいますが、一方で資格を取る必要はないと感じる人も多いようです。
さまざまな職業がある中で、秘書になる人は少なく、秘書検定が役立つ機会は少ないと思う人が多いのでしょう。
2位の宅建建物取引士や位の宅建建築物取引士も、普通に生活している中では必要とならないため、必要と感じられないのかもしれません。
【質問⑨】理由は「活用する職種・場面が限定的」と34.2%が回答
理由 | 人数 | 割合 |
取得しても評価につながらない | 44名 | 8.80% |
無くても支障がない・活用する事がない | 162名 | 32.40% |
活用する職種・場面が限定的 | 171名 | 34.20% |
働きながら身に着けられる | 53名 | 10.60% |
その資格を知らない | 19名 | 3.80% |
その他 | 51名 | 10.20% |
資格を取得しても不要と感じる理由
- 1位:活用する職種・場面が限定的
- 2位:無くても支障がない・活用する事がない
- 3位:働きながら身に着けられる
資格を取得しても不要と感じる理由は「活用する職種・場面が限定的」と答える人が多かったです。
34.2%(171名/500名)の人が「活用する職種・場面が限定的」と答え、利用が難しい資格の取得は不要と考えています。
資格が必要となる職業が限定的だと、他の職業に就いたときに有利に働くことはないと考えている人が多いようです。
次いで「無くても支障がない・活用する事がない」と感じる人が32.4%(162名/500名)いました。活用ができないと感じる資格は、取得する必要がないと感じるのでしょう。
時間をかけてせっかく取得しても、活用できなくては意味がないと感じている人は多いです。
また、「働きながら身に着けられる」と答えた人は10.6%(53名/500名)いました。働きながら取得できる資格は、学生時代に取得を目指す必要はないと考える人が多かったです。
資格を取得するのは容易ではありません。
そのため、時間をかけて取得する意味のある資格を取得したいと考える人は多いのでしょう。
【まとめ】
今回は「学生時代に取っておくべき資格に関するアンケート」を行いました。
調査結果は以下の通りです。
- 39.5%の人が学生時代に取っておくべきと考える資格は「普通自動車免許」
- 27.6%の人が学生時代は資格取得のための時間を確保しやすいと考えている
- 8割以上の人が取得した資格は役立っていると感じている
- 約4割の人が資格取得のために行った勉強方法は「参考書・問題集を購入」
- 約3割の人が1日30~60分資格取得のために勉強していた/li>
- 資格取得までに約3割の人が累計「50~100時間」勉強が必要だった
- 大多数の人が高校生、大学1年生のうちに資格取得を始めるとよいと考えている
- 約3割の人が社会人に不要と感じる資格は「秘書検定」
- 約6割の人が活用しにくい資格は不要と感じている